【発音上達のコツ】私が日本でネイティブ並みの英語発音を身につけた方法

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この記事を書いている人
  • TOEIC980点、英検1級
  • 留学経験ゼロで英語を習得
  • 大手英会話スクールで10年以上指導
  • 大学・法人研修講師10年以上
  • 講師歴はトータル20年以上
  • 日英翻訳の経験多数

英語の発音にコンプレックスを感じている日本人は多いです。

発音に自信がなくてつい声が小さくなってしまう。
ネイティブ並みのきれいな発音にあこがれるけど、留学しないと無理だとあきらめている。

そんなことはありませんか?

実は、留学したからと言って必ずしも発音はきれいになりません。むしろ、日本でちゃんと発音矯正を受ける方が上達は早いです。

私は学生時代、音声学の授業で発音矯正を受けました。最初は赤点だった私の発音が、約半年後にはネイティブ並みのきれいな発音に生まれ変わっています

おかげで、その後いろんな人から発音がきれいと褒めていただきます。

この記事では、私自身の経験をもとに「留学せずにどうすればネイティブ並みにきれいな発音を身につけられるか」について書いていきます。

「英語の発音を良くしたい」「発音にコンプレックスがある」という人は、ぜひこの記事を参考にして練習してみてください。

記事を読んでわかること
  • そもそもネイティブ並みの発音を身につける必要はあるのか
  • どうすれば英語の発音が上達するのか
  • 発音が良いとどんなメリットがあるのか
  • ネイティブ並みの発音を身につけるデメリット
  • 発音矯正におすすめの教材・アプリ
目次

留学しなくてもネイティブ並みの発音は身に付けられる

もしあなたが、「留学すればネイティブのようなきれいな発音が身に付く」と思っているなら、それは幻想です。ネイティブの英語をただ聞いているだけでは発音は上達しないからです。

がっかりしましたか?でもこれは朗報でもあります。なぜなら、留学不要でネイティブ並みの英語発音を身に付けられるからです。

ネイティブ並みのきれいな発音を身に付けるのに、留学は不要です。大切なのは、発音の正しい知識を身につけ練習することです。1年間海外に行くよりも、日本でしっかり発音矯正を受ける方が発音は上達します。

そもそもネイティブ並みの英語発音は必要なのか

皆がネイティブ並みの発音を目指す必要はありません。でも、目指してみて得られるものも確かにあります。そもそもネイティブ並みの発音が必要なのかどうか考えてみましょう。

ネイティブ発音」にもいろいろある

そもそも、「ネイティブ並みの発音」と言ったとき、どんな発音を意味するのでしょうか。アメリカ英語でしょうか、イギリス英語でしょうか。アメリカでも地方によって発音は少し違ってきます。日本語に訛りがあるように英語にも訛りがあるのです。

ネイティブ並みの発音を身につけようと思うなら、どの国の発音を身につけるのかも考えなければいけません。

私はアメリカ英語の発音で矯正を受けました。ただ、そのあとに色んな国の英語に触れて、今は少しイギリスよりになっているかも。

英語を話すのはネイティブだけではない

そもそも英語を話すのはネイティブだけではありません。非ネイティブと英語でコミュニケーションを取る機会が増えています。そんな中でネイティブ発音にこだわる意味合いは薄れてきていると言えるでしょう。

とは言え、英語の習得に発音学習は必須です。そして、わざわざ非ネイティブの英語をお手本にしたいという人はあまりいないでしょう。

結局、ネイティブ発音を目指して練習することになります。

大切なのは相手に通じる発音

大切なのは、相手に通じる発音を身につけることです。少しぐらい日本人の癖が残っていても構いません。英語を話すのはネイティブだけではないです。色々な国の人が英語を話し、それぞれにその国のアクセントが残っているものです。

× 日本語訛りがきつくて相手に通じない
 多少は日本語訛りがあるが、コミュニケーションに差し支えはない
× 完璧な発音を目指すあまり、かえって英語を話せなくなる

ネイティブ並みの発音を目指した結果、たとえネイティブレベルに到達しなくても、ちゃんと通じる発音に到達すればそれで良し。そう考えれば発音習得のハードルがグッと下がります。

1度身につけた発音は生涯の宝物

きれいな発音を身につけるメリットは確かにあります。1度身につけた発音は生涯の宝物になります。

私は大学卒業後もいろいろな人に英語の発音を褒めてもらえました。アメリカ人から「アメリカ人みたいな英語」と言われたこともあります。「留学していたことがあるのか」と聞かれることも多いです。

英語講師をしていて、発音がきれいというのは大きなメリットでした。得をすることはあれど、損をした記憶はありません。

努力は相手にも伝わる

短大時代に発音指導をしてくれた恩師がおっしゃっていました。

英語の発音はそんなに重要でないと言う人もいるが、私はそうは思わない。きれいな発音を身につける努力をすれば、その努力は必ず相手に伝わる。

私はこれは、発音だけでなく英語の学習全般に言えると思っています。「完璧でなければ」と思う必要はないですが、より良くしようと学ぶ姿勢が大事なのだと思っています。

ネイティブ並みの発音を身につけるメリット

merits of good pronunciation

ネイティブ並みのきれいな発音を身につけるメリットは何でしょうか?考えられる4つのメリットをお伝えしていきます。

英語がペラペラに聞こえる

発音がきれいだと印象が良いです。大したことを言っていなくても、発音がきれいなだけで英語がペラペラのように聞こえます。

発音にコンプレックスを持っている日本人は多いので、ネイティブのようにきれいな発音で話せるとかっこよく聞こえます。

特に私は英語講師をしているので、発音がきれいというのは大きなメリットです。生徒さんからも「留学せずにどうやってその発音を見つけたのですか?」と驚かれることが多いです。

英語がちゃんと相手に通じる

発音が悪いせいで相手に英語が通じないことがよくあります。特に日本人特有のカタカナ英語を話していると、ネイティブには聞き取りにくいです。

簡単な単語を相手に聞き取ってもらえなかったという経験はないでしょうか?そういった経験から発音にコンプレックスを感じている日本人は多いです。

苦手意識があるために語を話すことに尻込みしてしまう人もいます

リスニング力が上がる

正しい英語の発音を知っていれば、発音の聞き取りが楽になります。自分が発音できる音は、聞き取れるからです。

きれいな発音を身につけると、スピーキングだけでなくリスニングのスキルも上がるのです。

シャドーイングがリスニング力向上のトレーニングとして人気なのは、正しい発音を再現することで聞き取る力が身につくからです。

自分の英語に自信がつく

きれいな発音を身につけることで自信が生まれます。発音に自信が持てないために、英語を話すときに小声になってしまう人も多いです。

自信が持てれば積極的に英語を話そうという気持ちにもなります。

それが結果としてスピーキング力の向上にもつながっていきます。

ネイティブ並みの発音を身につけるデメリット

time consuming

発音を良くするデメリットなんてあるの?と思う人もいるかもしれません。2つのデメリットをご紹介しましょう。

実力以上に英語が話せるように思われる

発音がきれいなだけで、「英語が得意な人」という印象を相手に与えます。これはもちろんメリットでもあるのですが、人によってはデメリットにもなり得ます。

「実力以上にできるように思われて、相手が早口で怒涛のごとく英語を話し始めて困った。」

そんなエピソードを聞いたことがあります。発音はきれいだけれども英会話力が十分についていない場合、こういったことが起こりがちです。

発音だけではなく英語力全般を上げることが大切です。

習得するのにかなりの努力が必要

ネイティブ並みの発音を身につけるのは簡単ではありません。子供は何の苦労もなくネイティブの発音をまねして吸収していきますが、大人はそうはいきません。時間やエネルギーをたくさんかける必要があります。

大人になってから英語学習を再開した場合、学習にさける時間は限られています。単語や文法、リスニング、スピーキング、いろんな学習をする必要があります。発音にそれほどの時間やエネルギーを注ぐ余裕はないと感じる人も多いでしょう。

私がネイティブ並みの発音を身につけた方法

私が留学なしにネイティブ並みの発音を身に付けた過程を具体的にお伝えします。音声学の授業で発音矯正を受けたのですが、実はかなり苦労しました。

発音の基礎を学んでから実践

①発音の基礎知識を身につける
まずは発音の基礎知識を身につけます。発音記号、母音・子音の発音のしかた、音の連結や脱落といった発音ルール、リズムやイントネーションなどを学びます。

②理論を学んだ後は実践
課題文を読み上げて、録音して提出します。お手本の音声を聞きながら、まねして発音します。ここに先生の添削が入って点数がついて返ってくるのです。

1度目の添削では赤点

私はまあまあ自分は発音ができていると思って(勘違いして)いました。しかしその自信はすぐに打ち砕かれます

自信を持って提出した1回目の課題は、10点満点で3点という結果でした。英文スクリプトにたくさんのチェックやコメントが入っています。

プリントの下の方に赤字で「再提出」と書かれていました。20数人のクラスメイトの中で赤点だったのは私を入れてたったの3人だけでした。先生からのコメントにこんなふうに書かれていました。

「大変!基礎からやり直さないといけないよ」

猛特訓

この結果が悔しくて、私はそれから猛特訓しました。

課題文は簡単な会話文です。それを何度もくり返し練習。録音した自分の発音とお手本の音声を聞き比べて、どこが違うのか分析します。

ぎこちない私の発音は聞いていて恥ずかしくなりましたが、自分の現状を受け入れなければ上達しません。

先生に直接聞いてもらう

自分だけではわからないので、先生のオフィスに何度も通って発音を聞いてもらいました

「自分の発音はお手本とは何か違う」と思っても、どう改善すればいいのかがわからないからです。できているつもりでも、できていないかもしれない。一人だけの練習では限界があるのです。

先生にアドバイスをもらう → 家に帰って練習する

そのくり返しでした。

ネイティブ並みの発音に生まれ変わる

再提出した時には点数が少し上がりました。とはいえすぐにはネイティブ発音にはなりません。まだまだぎこちない発音です。

2回目の課題では6点ぐらいになりました。少しずつ改善していき、だんだん点数は上がっていきます。途中で点数が下がったこともありましたが、気を取り直して練習を継続。そして、4回目くらいの課題だったでしょうか?ついに満点をとりました!

先生からのコメントはこんなふうに書かれていました。

「笑っちゃうほど上手くなったね!」

週に1回の音声学の授業でしたが、練習は毎日していました。そうして、最初は赤点だった私の発音は、約半年後にはネイティブ並みのきれいな発音に生まれ変わっていました

決して私に特別な才能があったわけではありません。ただただしつこく練習しただけです。

ネイティブ並みの発音を身につける学習のコツ

私の経験からわかる発音を上達させる学習のコツをお伝えしていきます。多くの発音矯正スクールでも同じようなプロセスを取っています。効果的な方法と言えるでしょう。

最初に発音の基礎を学ぶ

面倒かもしれませんが、やはり最初に発音記号や発音の仕方を身につけておく方が効果的です。音声を聞くだけでは、どのように発音すればいいのかがわかりません。音の連結や脱落といった音声変化は、一定のルールに従って起こるので知っておけば応用が効きます。

発音練習を始める前に、ある程度の基礎を学んでおくのがおすすめです。

やさしめの英文を使う

中学レベルの英語がちょうど良いです。いきなり難しい文章を使うと、内容を理解するのに時間がかかるので、発音にまで意識が十分に向きません。

簡単な英文でも正しく発音するのは難しいです。

ちょっと簡単、と思うぐらいの英文がちょうど良いレベルです。

同じ英文を使ってくり返し練習する

いろんな文章で練習するのではなく、同じ文章で徹底的に練習するのがおすすめです。英文を覚えてしまうくらいに繰り返し練習しましょう。

当時練習した英文を、私は10年以上経っても覚えていたくらいです。それぐらい繰り返しやったということです。

自分の発音を録音し、お手本と比べて聞き返す

自分の発音を録音して聞き返すようにしましょう。客観的に自分の発音を分析することが大事です。決してうまくはない自分の英語を聞くのは恥ずかしいですが、そこから目を(耳を)そらしてはいけません。

お手本と聞き比べて、何が違うのかどこが違うのかをできる限り分析してみましょう。

自分の発音を先生に聞いてもらう

自分で分析してもわからないことが必ずあります。そこは先生に聞いてもらい直してもらいましょう。一人で何十回練習してもできなかったのが、一度先生に聞いてアドバイスをもらえばすぐに解決することがあります。

先生のアドバイスに従ってさらに練習したらまた聞いてもらう。直してもらってまた練習。この繰り返しが効果的です。

ネイティブ並みの発音を身につけるのにNGの学習方法

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発音の改善におすすめしない学習方法をお伝えします。効果があまり期待できずに、時間がかかるので以下の方法はおすすめしません。

ネイティブ英語をひたすら聞くだけ

英語をただひたすら聞くだけでは発音は良くなりません。聞くだけで発音が良くなるならば、誰も苦労はしないです。

留学しても必ずしも発音が良くならないのはこのためです。

ものすごく音感の良い人で自然と身につける人も存在するかもしれませんが、ごくまれなケースです。自分が当てはまると期待しない方が良いでしょう。

英会話レッスンで発音を修正する

レッスンで発音を直されることはあります。ただ、会話で正しい発音を再現するのはとてもハードルが高いです。ネイティブ講師と英会話をしながら発音を矯正しようと思ってはいけません。

まずは英文を音読する際にきれいに発音ができるように練習しましょう。音読する際に発音を間違えるようなら、会話ではさらに難しくなると思ってください。

いろんな英語をちょっとずつ練習する

発音練習では同じ文章を繰り返し音読しましょう。数回練習して、新しい英文に移っていては発音はなかなか上達しません。

シャドーイングでも同じですが、数回ずついろんな文章を音読するのではなく、同じ文章をうまく言えるようになるまでくり返し練習してください。

英語の発音矯正におすすめの教材・アプリ

発音矯正におすすすめの教材やアプリをご紹介します。目的に合わせて自分に合うものを使って学習をすすめていきましょう。

発音の基礎を学ぶのにおすすすめの教材

発音にの基礎知識を学ぶには以下の教材がおすすめです。専門用語も出てきますが、発音学習で理解しておきたい重要なポイントがまとめられてあります。

初心者向けの専門用語なしに読める教材がいいなら、以下の教材がおすすめです。情報量がもう少し欲しいところですが、最低限の発音のポイントは学べます。説明の分かりやすさはピカイチです。

どちらの教材も音声が聞けますので、音源を聞きながら練習してみてください。

イギリス英語を学ぶのにおすすめのサイト

イギリスBBCが運営するBBC Learning Englishは英語学習全般はもちろん、発音の学習にもおすすめです。

日本語の字幕がないので初心者にはわかりにくいかもしれませんが、動画があるので口の動きなどがわかりやすいです。母音や子音の発音から、音の連結や脱落といった音声変化も学べます。

発音の教材はアメリカ英語のものが多いので、イギリス英語を学びたい人はぜひ活用してみましょう。
BBC Learning English

短期間で発音矯正するのにおすすめのスクール

短期間で発音を矯正したいなら、発音専門の指導を受けるのがおすすめです。英会話教室・オンライン英会話のMeRiseが提供する「ハツオン」は発音矯正のオンライン英語コーチング・サービスです。

2か月の短期間でネイティブに近い発音の習得を目指します。短期間での上達が可能なのは、最初に診断テストで弱点を見つけてオーダーメイドのカリキュラムを作成するためです。

充実したサポートで短期間での上達ができます。本気で発音矯正に取り組みたい人におすすめです。

項目概要
レッスン期間2か月(8週間)
レッスン回数32回
入学金33,000円
レッスン料金242,000円
内容発音矯正に特化
日本人カウンセラーの面談
外国人講師との英会話レッスン
レッスン外の課題、動画、などの学習サポート

成果を感じられなければ全額返金される成果保証制度もあります。

無料のオンライン・カウンセリングを実施しているので、気になる方はまずはカウンセリングを受けてみてはどうでしょうか。自分の弱点がわかりますよ。

2か月でネイティブ発音に近付く!

シャドーイングで発音を改善できるアプリ

シャドーイングをしながら発音の改善をするシャドテンというアプリもおすすめです。

「シャドテン」は、英語コーチングスクールPROGRIT(プログリット)が提供するシャドーイングに特化した英語学習アプリです。シャドーイング音声を録音して提出し、毎日プロの添削を受けることができます。

リスニングで特に重要となる、音の連結や脱落などの音声変化を中心に発音の添削をしてもらえます。

項目概要
料金月額 21,780円(税込)
内容1,000以上のシャドーイング教材
シャドーイングのやり方や発音のコツについての動画
毎日1回プロによるシャドーイング添削
LINEでの学習サポート
定期的なディクテーションテスト
レベル初級~上級レベル
教材の内容ビジネス、文学、科学、社会、エンタメ、カルチャー、
資格試験(TOEIC、英検2級・準1級、TOEFLE、IELTS)
教材の発音アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア

シャドーイングは、特にリスニングの向上に効果のあるトレーニングです。発音に特化したアプリではありませんが、発音が良くなったという口コミも多いです。

リスニング力の向上を目指しつつ、副次的な効果として発音も良くしたい人におすすめします。

シャドテンについては以下の記事で詳しく書いているのでご参考にしてください。

7日間無料で体験できる /

シャドーイング×プロの添削

まとめ

ネイティブ並みのきれいな英語発音を身に付けるのに留学は必要ありません。それどころか、日本で発音を学び練習をする方が、留学するよりも早くきれいな発音が身につきます。

大人になってから発音を矯正するには、時間もエネルギーも必要です。ネイティブ並みの発音にこだわるよりも、正しく伝わる発音を目指して勉強、練習するのがおすすめです。その結果、カタカナ英語から脱出して通じる英語発音が身につきます。

一度身についたきれいな発音は一生ものです。発音が良くなるメリットは大きいです。

地道な練習で発音は改善されますので、あきらめずにコツコツ練習してみてください。

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