「大人になって英語をやり直したいけど、何から手を付けたらいいかわからない。」そんなふうに思っていませんか?
英語には「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つのスキルがありますが、まずどこから手をつければ良いでしょうか。

話せるようになりたいなら、まずは話す練習をするといいのかな。



学校では読み書きから始めたけれど……
4技能はどれも重要なスキルですが、大人が英語を学びなおすには以下の順番をおすすめします。
- まずは「語彙+文法+発音」という英語の基礎を学ぶ。
- 4技能は「読む」→「聞く」→「書く」→「話す」の順で取り組んでいく。
忙しい大人には学習に費やせる時間もかぎられていますよね。だからこそ、少しでも効率のよい学習をしたいものです。
この記事では、4技能をどの順番でどのように学べば効率よく習得できるかというコツをお伝えします。皆さんの英語学習にも取り入れて、少しでも早く英語で話せるようになっていきましょう!
- TOEIC980点、英検1級
- 留学経験ゼロで英語を習得
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大人の英語学習|4技能を勉強する順番


大人が英語を勉強するのと、子供が母国語を習得するのは学習の手順が変わります。大人の英語学習と子供の学習の違いを理解しておくことが大切です。
大人が英語を勉強する理想の順番
大人の英語学習でおすすめする4技能の学習の順番は以下のようになります。
「読む」→「聞く」→「書く」→「話す」
大人が外国語を学ぶときに子供と同じ順番で学ぶのは効率が良くありません。大人には大人の、学習の順番があります。
子供が母国語を習得するときと、大人が外国語を学ぶときのおすすめの順番を比較してみましょう。
子供が母国語を習得するとき | 大人が外国語を習得するとき | |
---|---|---|
① | 聞く | 読む |
② | 話す | 聞く |
③ | 読む | 書く |
④ | 書く | 話す |
子どもと大人では学ぶ順番がガラッと変わっていますね。
子供にとっては話し言葉から入る方がスムーズです。まわりの大人が話す言葉を耳で聞いて覚えて、真似をします。それから文字を学ぶのが一般的な流れです。
一方で、大人にとっては文字から入る方がわかりやすいです。



学習の順番をまちがえると、英語の習得によけいな時間がかかってしまいます。
大人の英語学習で有利な点
大人の英語学習は完全にゼロからの学習とは違います。学生時代にすでに基礎的なことは学んでいます。以前に学んだ内容を思い出していくのが大人の英語学習です。



学生時代に学んだ英語の知識は大いに役立ちます。
論理的に考えることができるので、子供よりも効率の良い学習が可能です。
- 学校ですでに基礎的な知識をつけている。
- 子供よりも論理的な思考が可能。
- 自分の目的にあわせて学習をしていける。
大人の英語学習で不利な点
大人は学生時代に会話やリスニングはあまりやってきておらず、発音を間違えて覚えていることも多いです。仕事や家事など勉強以外にするべきことも多く、英語学習に割ける時間が限られているのもデメリットです。
- 英語学習にさける時間が少ない。
- 子どもと比べて発音の習得がむずかしい。
- 間違えて覚えたことを修正していくのが大変。
時間が限られているからこそ学習の効率を考えたいところ。プラス面マイナス面の両方を考慮して、大人ならではの効率のよい順番で英語を学んでいきたいです。



そうすれば上達は早くなります。
大人の英語学習|英語の4技能の難易度はどんな順番?


4技能それぞれの難易度を理解しておきましょう。スキルの難易度だけでなく、使われる英語の難易度も知っておくのが重要です。ここを間違えると学習の効率が落ちてしまいます。
スキルとしての難易度


英語の4技能を分類してみると、言葉を文字でとらえるか、音でとらえるかでわけられます。
音声言語:「聞く」「話す」スキル
文字言語:「読む」「書く」スキル
大人の皆さんは読み書き中心の英語教育をうけ、「聞く」「話す」をしてこなかった人が多いのではないでしょうか。
そのため、以下のような人が多いです。
「聞く」「話す」という音声言語が苦手
「読む」「書く」という文字言語は得意
特に「話す」機会が一番少なく、日本人のもっとも苦手な分野です。



もう1つ別の観点からも分類できます。
インプット型のスキル:「聞いて読んで理解する」スキル
アウトプット型のスキル:「話したり書いたりして実際に使う」スキル
英語には、インプット型(受容言語)とアウトプット型(生成言語)の2種類のスキルがあります。「聞いて理解はできるけど、英語で返答ができない」という経験はありませんか?これは、インプット型のスキルはあるけどアウトプットができないということです。
通常、アウトプット型スキルの方が難しいです。
両方の観点から4技能を分類すると以下のようになります。
インプット | アウトプット | |
音声 | リスニング | スピーキング |
文字 | リーディング | ライティング |
ここまでのことを踏まえて、大人にとっての4技能の難易度を並べると以下のようになります。
「読む」→「書く」→「聞く」→「話す」
スピーキングは「音声+アウトプット」という日本人の苦手が重なっているので一番難しいです。逆に、「文字+インプット」のリーディングは一番とっつきやすいです。
リスニングとライティングのどちらが難しいかは意見がわかれるところでしょう。ただ、ライティングはアウトプット型のスキルなので、難しく感じる人が多いかと思います。
4技能の難易度は「読む」→「書く」→「聞く」→「話す」の順で上がる。
使われる英語の難易度


日本人の学習者が感じる難易度は「読む」→「書く」→「聞く」→「話す」の順ですが、これとは別の観点で「使われる英語の難易度」というのもあります。
書きことばと話しことば
以下の2つの文章を読んでみてください。どちらの文章の方が難しいでしょうか?
- I’m learning English because I need English for my work.
- The reason why I am trying to acquire English skills is that I am required to use English for my work.
2つ目の文章の方が難しいと感じますよね?
使っている単語もそうですが、文章の長さも違います。このように、「英語の難易度」とは単語のむずかしさや文章の複雑さなどをさします。



4技能の難易度は、使われる単語や文法の難しさによっても変わってきます。
私たちが母国語である日本語を話す時のことを考えてみてください。話すときに使う言葉と、書くときに使う言葉は同じですか?
話すとき | 書くとき | |
---|---|---|
単語 | くだけた言葉 | より丁寧 |
文法 | ミスもある | より正確 |
使う場面や話す相手によっても英文の難易度は変わります。友達や家族にはくだけた表現を使いますが、上司には丁寧な話し方をしますよね?



確かに、状況に応じて言葉を使いわけているね。
決定権が誰にあるか
別の観点からも見てみましょう。文章を作るとき、どんな単語や構文を使うかの決定権が誰にあるかで、難易度が変わってきます。
話す・書く | 聞く・読む | |
---|---|---|
決定権 | あなたが決める | 相手が決める |
「話す」「書く」という場面では、どんな文章を作るかはあなたが自分で決めます。一方で「聞く」「読む」という場面において、どんな文章を作るかは相手が決めます。そのため以下のようなことが起きてきます。
- 同僚のイギリス人は難しい単語や表現を使う。
- 英語の資料を読んでいて、複雑な長い文章を目にする。
- 取引先のアメリカ人は早口の英語をまくし立ててくる。
たとえあなたが「私は英語が苦手です」と言っても、相手はあなたの英語力に合わせて簡単な言葉を使ってはくれないものです。



同僚のアメリカ人は早口で聞き取れない。
つまり「聞く」「読む」というインプットにおける方が、難しい英語を聞いたり読んだりしがちなのです。
4技能における英語の難易度
こういった観点から使われる英語の難易度を順にならべてみると以下のようになります。
「話す」→「書く」→「聞く」→「読む」
スピーキングはもっともやさしい英語で文章を作れます。「話しことば+自分で言葉を選べる」からです。一方、リーディングではもっとも難しい英語を目にすることになります。「書き言葉+自分で言葉を選べない」からです。
難易度を意識して4技能を学ぶ
ここまでの話から、4技能の難易度というのはそう簡単には決められないことがわかります。特に使う英語の難易度については、あまり意識していない人が多いです。
さまざまなことが絡み合って、英語学習の悩みというのは非常に複雑になります。
- 難しく考えすぎて英語を話せない。
- スピーキングよりもリスニングが難しいと感じる。
- リスニングはできるが、長文が読めない。
そこで、4技能の学習において、まずは以下のことを意識してみてください。
- 自分が文章を作るときはやさしい語彙を使って表現しても良い。
- インプットではより難しい英語を聞き読む必要がある。



少し意識するだけで、学習が変わってきますよ。
大人の英語学習|4技能を勉強する順番とコツ


4技能の難易度について理解した上で、大人が英語の勉強をするおすすめの順番と学習のコツを解説します。
いくつかのスキルを同時並行で学習したり、自分の苦手に合わせてアレンジできますが、まずは基本の流れを理解しておきましょう。
STEP①英語の基礎:単語+文法+発音
まず取り組みたいのは、4技能の全てに関わってくる英語の基礎知識です。
単語+文法+発音
単語と文法をしっかり学習すれば英語力の全体的な底上げになります。
学校で読み書きを中心に学んできた日本人は、英語の発音を苦手としがちです。そこで、大人のやり直し英語学習では発音にもしっかり取りくみましょう。



単語、文法は中学英語のやり直しを自分でしていきましょう。
①単語学習
会話で必要となる基礎単語を学ぶにはアルクの『キクタンBasic 4000』がおすすめです。初心者がまず押さえておきたい重要語を学べます。音声も聞けるので、英語の発音になれていきましょう。


社会人向けの単語学習については以下の記事でくわしく書いていますので合わせてお読みください。
>>>【社会人向け】実践で使える語彙力を身につける!英単語帳の選び方とおすすめ教材5選
②文法学習
中学文法のやり直しには、『中学英語をもう一度ひとひとつわかりやすく』という書籍がおすすめです。


イラストも豊富で、文法が苦手という初心者にもわかりやすいです。アウトプット練習もでき、文法を理解するだけでなく使えるようにする訓練もあります。音声も聞けるので、発音の確認も可能。
文法書や文法学習については以下の記事で書いていますので合わせてお読みください。
>>>【社会人向け】英文法の学習におすすめの参考書を厳選5冊!初心者から上級者まで
③発音学習
発音について体系的に学びたければ、同じ著者の以下の書籍がわかりやすいです。日本人が苦手とする発音のポイントをわかりやすく解説しています。アプリで音声も聞けるので、手軽に発音学習が可能です。


こういった英語の基礎を最初に学び直しておくことで、この後の「読む」「聞く」「書く」「話す」という4技能の学習がよりスムーズに進みます。
ご紹介した書籍はどれも音声が聞けますから、実はここですでにリスニング練習がスタートしています。また、例文がたくさんあるのでリーディングにもなります。



英語の基礎知識をつけながら、同時に「読む」「聞く」というインプット学習がスタートしています。
STEP②リーディング「読む」スキル


英語の基礎知識を身につけながら、「読む」「聞く」というインプット型のスキルを並行して身につけていきます。インプット型のスキルの中でもまずリーディングが取り組みやすいです。



単語と文法学習をしながら同時に色々な英文を読んでいきましょう。



リーディングって、洋書とかを読めばいいってこと?
何を読むかも重要です。通常、読解において出会う単語がもっとも難しくなりがちです。リーディング学習であまり難しいものを選ばないよう注意してください。
- あまり分厚い本を選ばない
- 英文は比較的やさしめのもの
- インターネット素材を活用してもOK
- 辞書など引かずに7割くらいは理解できるもの
本を読む場合、最初は日本語訳のある本で学習をスタートすると良いですね。たとえば、以下に紹介する本は初級レベルから中級レベルの方まで楽しめる内容です。
- シンプルだけど自然で良質な英語が使われている。
- 小説ではなくエッセイなので、普段本をあまり読ない人にもとっつきやすい。
- 単語の意味、日本語訳もついているので辞書なしで読める。
- 音声もアプリで聞けるので、リーディングの後にリスニング練習も可能。
- 普通に読み物としてもおもしろい。
読んで理解できない英語は、聞いても理解できません。
リスニングで理解できるようにするためにも、まずは読んで理解できる力を身につけることです。
STEP③リスニング「聞く」スキル


英語を読んで理解できるようになれば、リスニングの練習です。英語を聞いて理解するには以下の2つのことが必要です。
- 発音を聞き取る
- 聞き取った英語の意味をすばやく理解する
まず発音を聞き取れないとリスニングはできません。さらに、聞き取った英文の意味をすぐに理解できるようにしなくてはいけません。



リスニングはどうやって勉強すればいいんだろう
私のおすすめは、リーディングで読んだ文章を使って音読トレーニングをすることです。ただ聞き流すだけでなく、自分でも声に出してくり返し音読することが大切です。
音読は以下の3つのステップでおこないましょう。



先に文章の内容を理解した上でおこなってください。
音声を聞いて、その後につづけてリピートします。発音がわかりにくい箇所は何度か聞き返して構いません。できるだけ聞こえた通りの発音を再現できるように目指しましょう。
音声と同時に英文を読み上げます。英語のリズムをつかみ、スピードについていけるように目指しましょう。テキストは見ながら行ってください。同じ英文を使って何度か繰り返しやってみましょう。
音声を聞きながら、1、2語くらい遅れて音声にかぶせるようにくり返します。シャドーイングはテキストを見ずに行います。文字を見ずに行うことで、より正しい音を聞き取ろうという意識ができます。
リスニング力アップには、たくさん英語を聞いて慣れることも大事ですが、同じ英文を何度もくり返し聞いて音読するのもとても大切です。
たくさん聞く「多聴」と丁寧に聞く「精聴」のバランスが大事
シャドーイングはリスニング力アップに非常に効果のあるトレーニングですが、初心者には難しく感じられます。まずはオーバーラッピングまでをしっかりおこない、少しずつシャドーインを取り入れていくのがおすすめです。
シャドーイングを効果的に行うにはシャドテンというアプリがおすすめです。
特に発音やリスニングなど日本人が苦手とする分野は、一人で学習するよりもプロの助けを借りると圧倒的に上達のスピードが速いです。



シャドテンは特に英語の発音を聞きとる力をやしなってくれます。
リスニングを苦手とする日本人は非常に多いです。以下の記事にリスニングが難しい理由を詳しく説明しています。学習方法についてもより詳しく書いていますのでご参考にしてください。
>>>【社会人の英語学習】スピーキングよりもリスニングが難しい理由と効果的な勉強法
STEP④ライティング「書く」スキル


インプット型のスキルに取り組んだなら、次にアウトプットの練習もしていきましょう。
読解や聞きとりを完ぺきにしてからアウトプットに入る必要はありません。中学英語レベルの簡単な文章を読んだり聞いたりできるようになれば、アウトプット練習もスタートしていきましょう。



少しずつできる範囲でアウトプットをしてみてください。
スピーキングよりもライティングの方が難易度は低くなるので、まずは簡単な文章を自分で作ってみましょう。



会話は難しくても、書くのだったらまだ何とかできるかも。
英文を自分で作ってみれば、学んだ単語や文法を使う練習になります。スピーキングよりも正確さが身につくので、英語力アップに効果的です。



英語で日記とか書けばいいの?
最初は何を書けばいいか悩みますよね。英語で日記をつけるのはおすすめですが、ネタがすぐに尽きて毎回ワンパターンの内容になるという声もよく聞きます。
そんな方におすすめなのが、毎回違うトピックで英語日記を書く『Q&A Diary』という書籍です。
- 毎回トピックが違うので飽きない。
- 3行だけと分量が少ないので、気軽にライティングができる。
- 書き方のサンプルがあるので、読むだけでも勉強になる。
- 使える単語やフレーズも紹介されているので、表現力も身につく。
「今日はランチに何を食べましたか?」「行きたい場所はどこですか?」というような様々なテーマがあり、明日はどんな質問があるのかな?と毎回楽しくライティングができます。



自分が書いた文章って添削してもらった方がいいのかしら。



添削してもらうのがベストですが、まずは気軽に書いてみましょう。
私もライティングで英語のアウトプット・スキルがかなりつきました。日本で英語を身につけるには、「書く」アウトプットはぜひ取り入れたいです。
STEP⑤スピーキング「話す」スキル
4技能の中でも日本人が最も苦手とするのがスピーキングです。でも、ここまでの段階をしっかり踏んでいれば何も恐れる必要はありません。とは言え、やはりこれまでのスキルとは違う難しさがあるのも事実。



とっさに英語が出てこないんだよね。



簡単な文章でも、話すとなれば口から出てこないものです。
ライティングはマイペースでできますが、スピーキングは瞬発力が求められます。とっさに口から英語が出てくるようにしなければいけません。



「正しい英語で話さないと」と思って口ごもってしまうんだよね。
間違いを気にしすぎて話せなくなるのは、日本人にありがちです。会話は相手がいてこそ成り立つので、まずは正確さよりも会話のキャッチボールを続けることが優先です。
完璧を目指していてはいつまでたっても英語は話せません。話すときの優先順位を確認して取りくみましょう。
- 相手との会話のキャッチボール
- 正しく伝えるための正確さ
まずはこの順番で優先順位をつけましょう。
最初は多少の間違いがあっても、ちゃんと相手に通じる英語になっているかを優先してください。



まずは相手とのコミュニケーション!それから正確さを身に付けていけば大丈夫です。
スピーキング練習を始めたら、まずはシンプル・イングリッシュで表現することです。英語を話す時は文章の難易度を自分でコントロールできます。わざわざ自分でスピーキングのハードルを上げることはありません。
簡単な英語でいいので、伝えたいメッセージが相手に伝わるように目指す。
英語を話せるようになるには、英語を話す機会を作りましょう。今は昔と違って家にいても世界中とつながり英語のレッスンを受けることができます。



オンライン英会話でスピーキングの練習をしていきましょう。
いきなり外国人講師でレッスンを受けるのが不安という人は、まずは日本人講師とのレッスンでスタートしてみるのもおすすめです。
- 300人以上の日本人講師が在籍。
- 月額3,300円から自分のペースに合わせてレッスンを受講できる。
- 日本人講師ならわからないことを日本語で質問できるので安心。
- 経験豊富な日本人講師に英語学習のアドバイスがもらえる。
- 講師の質にも定評あり。
特に初心者は日本人講師のレッスンを活用しましょう。文法のわからないことを説明してもらえたり、学習の相談にものってもらえるので、学習効率が上がります。
ワールドトークのレッスンについては以下の記事で詳しく書いていますので参考にしてみてください。
>>>【オンライン英会話ワールドトーク】日本人講師のレッスンで英語学習をより効果的に!



マイペースでスピーキングの練習をするにはアプリを使ったトレーニングもおすすめ。
オンライン英会話を始める前にアプリで自主トレーニングするのも良いです。スピーキング練習のアプリには「スピフル」をおすすめします。
自主トレと合わせてオンライン英会話をすれば早い上達が可能です。
スピフルの詳細は以下の記事で書いていますので、ご参考にしてみてください。
>>>【英語講師が徹底レビュー】スピフルの効果や評判、おすすめの使い方まで!


大人の英語学習|目的やレベルに応じて学習をアレンジする


大人の英語学習の順番を理解した上で、自分の学習目的や得意・不得意に合わせて学習の方法を少しアレンジしてみましょう。どこにたくさん時間をかけるかを決める上で「学習目的」「自分の苦手分野」の2点を考慮してください。
学習の目的に合わせてアレンジ
あなたの英語学習の目的は何でしょうか。4技能のどこを重点的に強化するかは、あなたの学習の目的によっても変わってきます。
学習の目的 | 伸ばすべきスキル |
---|---|
海外出張で英語を使う | 「聞く」「話す」 |
仕事でメールのやり取りが多い | 「読む」「書く」 |
TOEICのスコアアップ | 「聞く」「読む」 |
必ずしも4技能全てを同じレベルに上げる必要はありません。あなたにとって最も重要なスキルを上げていけば良いのです。英語学習に費やす時間は限られています。目的を明確にしてより効率の良い学習をしていきましょう。



社会人のやり直し英語学習では、学習の優先づけも大切です。
はっきりとした目的がない場合は、4技能をバランス良く伸ばすように心がけましょう。そうすればおのずと英語力は上がっていきます。
いざ英語が必要となった時に使えるように、学習に取り組んでみてください。
現在地を知り苦手分野に取りくむ
4技能のどれが得意で不得意かは個人差もあります。自分の苦手、得意は何か、今の英語力はどれくらいなのかを知ることも大切です。
自分の立ち位置を知るには、資格試験を利用してみるのも良いでしょう。英検やTOEICは社会人にもおすすめです。
英検 | TOEIC® | |
---|---|---|
測れるスキル | 4技能すべて | L&Rテスト(聞く・読む) S&Wテスト(話す、書く) |
判定 | 5級~1級まで 級ごとに合否で判定 | リスニング5~495点 リーディング5~495点 合計10~990点のスコアで判定 |
特徴 | 日常英語やアカデミックな英語 | 日常英語やビジネス英語 |
TOEICの方がビジネス表現が多いので、仕事で英語を使う社会人にはTOEICがおすすめです。まずはL&Rテストでインプット型の英語スキルを測ってみるのが良いでしょう。
まだ試験を受ける自信がない、受験前にスコアの目安を知りたいという人にはSantaアルクというアプリがおすすめです。3分程度のミニテストでTOEICのスコア診断ができます。



とりあえず今の英語力を知りたいという人におすすめ。
最初にTOEIC学習についての簡単なアンケートに答えたあと、3分位の診断テストを受けられます。TOEICのパート2、パート5形式の問題です。
- Part 2:英文への適切な返答を3つの選択肢から選ぶ
- Part 5:英文の空欄に入る適切な語句を4つの選択肢から選ぶ
ちなみに私の診断結果は925点。実際よりも少し低めに出ています。


3分のミニテストで実際のスコアとかなり近い点数が出ているので、けっこう精度は良さそうです。無料で診断テストが受けられるので、まずは試してみてはどうでしょうか。
\ たった3分、無料でスコア診断 /
まとめ


今回の記事では、大人が英語学習をやり直すのに、4技能をどの順番で学ぶのが最も効率が良いかをお伝えしました。
まずは「語彙+文法+発音」の基礎力を学び、「読む」→「聞く」→「書く」→「話す」の順で学ぶ。
この順番が最もおすすめです。



私自身もこの順番で英語を身につけています。
それぞれに得意不得意がありますし、現在の英語力によって取り組み方は若干変わってきます。基本の順番を意識しつつ、自分なりにアレンジを加えてみても良いでしょう。
大人になってから英語を学び直したいという人に向けて、1年で英語を習得する学習プランを以下の記事で紹介しています。こちらもご参考にしてみてください。
>>>【社会人向け】最短1年で英語ペラペラを目指す!話せるようになるための勉強法


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